「ウィンディ」は2023年10月17-22日まで、チュイルリー公園で「ラ・サンキエム・セゾン(5番目の季節)」というグループ展示の中で登場します。
住所
フランス、パリ75001、チュイルリー公園
営業時間
入場無料、毎日7:30から19:30
Paris+ par Art Basel 2023の一般プログラムを見る
2023年 10月16日
2022年にハイラインアートとオーデマ ピゲ コンテンポラリーの共同コミッションとして制作されたメリエム・ベナーニの動くスカルプチャー「ウィンディ」が、この秋チュイルリー公園で展示されます。2023年10月17-22日にParis+ par Art Baselとルーブル美術館が入場無料のグループ展、「ラ・サンキエム・セゾン(5番目の季節)」を共催します。この機会にL E A R I N G(ここは各文字の間にスペースが入っていてよいでしょうか?)により「ウィンディ」が展示されます。
キュレーターはルーブル レンズ美術館から来たアナベル・テネーズ。「ラ・サンキエム・セゾン」は、パリ市内の6か所で同時に開催されるParis+ par Art Basel's 2023の一般プログラムの一部です。今年の展示は文化の保存と環境の変化をテーマとしており、展示される作品は「生きたオブジェ」として創作されています。鑑賞する人に庭園の動き、そこに住む動物、植物、人々について考えるヒントを提供します。
展示される他の作品と同じように、「ウィンディ」は自然の要素を楽しく描き出し、自然の世界と都市環境との接点にスポットライトを当てています。このコントラストの中で、チュイルリー公園での展示は異なったもの同士がどのように共存することができるかとの問いを投げかけます。「ウィンディ」のパリにおける展示は、2022年6月から2023年5月までニューヨークのハイラインで初めて披露されており、今回が2度目となります。
ハイラインアートとオーデマ ピゲ コンテンポラリーが2022年に共同コミッションした「ウィンディ」はモーターにより回転する竜巻で、彫刻は動かないという従来の常識を覆すものでした。高さ2メートルのスカルプチャーは20ほどのフォームディスクを積み重ねて出来ており、電気自動車のモーターがスカルプチャーの背骨となり、フォームレイヤーを進ませています。
ベナーニのキャリアの大きな転換点となった「ウィンディ」は、ベナーニの初の公共であり初の個体スカルプチャーです。アニメーション、ビデオなどの様々な動きが作品として物理的に表現されたものです。大都市の流れの中に生きる体験にインスパイアされた「ウィンディ」は、不条理なユーモア、文化のクリシェへの疑問、アニメーションへの興味などをブレンドしたアーティストのシグネチャーを表現しています。マンガや映画の2次元の世界から飛び出したような印象を与えるため、技術的スキルを駆使しました。
大都市の流れの中に生きる体験にインスパイアされた「ウィンディ」は、不条理なユーモア、文化のクリシェへの疑問、アニメーションへの興味などをブレンドしたアーティストのシグネチャーを表現しています。マンガや映画の2次元の世界から飛び出したような印象を与えるため、技術的スキルを駆使しました。
「ウィンディ」は2023年10月17-22日まで、チュイルリー公園で「ラ・サンキエム・セゾン(5番目の季節)」というグループ展示の中で登場します。
住所
フランス、パリ75001、チュイルリー公園
営業時間
入場無料、毎日7:30から19:30
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「ウィンディは都市のアウトドアにそびえるスカルプチャーです。ニューヨークでの一年後、スカルプチャーがパリに移動するのは喜ばしいことです。Paris+ par Art Baseの期間中この新たな環境で人々と触れ合います。2番目の都市で展示することにより、オーデマ ピゲ コンテンポラリーがグローバルな規模でアーティストを支援している活動はさらに注目を集めます」
オードレー・テイクマン
オーデマ ピゲ コンテンポラリー、アートキュレーター
メリエム・ベナーニ(1988年モロッコのラバート生まれ)はニューヨークで活動するアーティストです。2022年は「ウィンディ」の発表に加えて、イリノイ州シカゴのルネッサンス ソサエティでの個展、また英国のノッティンガム コンテンポラリーでも個展(2022年)を開きました。その前に開いた個展は:米国ニューヨークのホイットニー ミュージアム オブ アメリカン アート(2022年)、ドイツ、ベルリンのジュリア ストチェク コレクション(2020年)、フランス、パリのルイ・ヴィトン財団(2019年)、ニューヨーク市のキッチン (2017年)、ニューヨーク市の現代美術館 PS1(2016年)などがあります。グループ展では:カリフォルニア州ロサンゼルスのLAX(2020年)、デンマーク、コペンハーゲンのクンスタール シャルロッテンボルグ(2020年)、イタリア、ローマのMAXXI 国立21世紀アート美術館(2018年)などがあります。その前にも数々の国際エキシビションに参加しています:ニューヨーク市のホイットニー ミュージアム オブ アメリカン アートのホイットニー ビエンナーレ(2019年)、イタリア、トリノの動く画像ビエンナーレ(2019年)、スイス、ジュネーブの現代アートセンター(2018年)、フランス、レンヌ ビエンナーレ(2018年)、中国の第11回上海ビエンナーレ(2016年)などです。
写真:ファラ・アル・カシミ。アーティスト、ハイラン、オーデマ ピゲ提供。
2009年設立のハイラインアートは特定の場所専用コミッション作品、エキシビション、パフォーマンス、ビデオプログラム、ビルボードなど幅広いコミッョン制作を行っています。ハイラインアートでは、セシリア・アルマニをリーダーとしてハイラインアートのジュニアディレクター&チーフキュレーターのドナルド R.マレンがアートプログラムを進めています。これはユニークな建築、歴史、公園設計などについて創造的な活動をアーティストに推奨し、周囲の住民や都市計画との生産的な対話を促進しようとするものです。
作品「ウィンディ」の制作により、スカルプチャーへの理解を深めることができ、新しいコンセプトと技術を駆使した作品に挑むことができました。プロジェクトは動く画像にインスパイアされ、アニメーションのプロセスを多く思い起こさせます。と同時にとても異質なものでもあり、これまでのビデオ活動の対極にあるようにも見えます。「ウィンディ」は これまでの作品よりずっと抽象的であり、多くの違った解釈が可能です。鑑賞する方々がこの作品を前にした時には、飾らない自然なリアクションが生まれたり、最初に展示されたニューヨークとハイライン、そして今回はパリのチュイルリー公園においてその混沌としたエネルギーに吹き飛ばされるような瞬間が訪れることを願っています。竜巻は反時計回りにスピンし、現在私の住むニューヨークから、子供時代の家があったモロッコから14年前に渡って住んでいたパリへと渦巻いて行きます。
メリエム・ベナーニについて
アーティスト