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2023年 12月06日
「記憶のトポグラフィー」:オーデマ ピゲ コンテンポラリーの新コミッション作品、アーティスト、サリサ・ローザによる大規模なセラミックのインスタレーションが、アートバーゼル マイアミビーチの開催と同時に、12月5日から17日までマイアミビーチのコリンズ パーク ロトゥンダで開催されます。
このインスタレーションの後は、2024年3月16日から7月28日までサンパウロ ピナコテカで展示されます。「記憶のトポグラフィー」はすべてセラミックでできた初のインスタレーションで、アーティストの米国における初の個展です。ピナコテカでの展示はブラジルで初めてのオーデマ ピゲ コンテンポラリー コミッション作品展示となります。
「記憶のトポグラフィー」は記憶、特に記憶がどのように再プログラムされるかをテーマとした没入型インスタレーションです。このコミッション作品において、ローザは土地の侵食と記憶の侵食の間にある共通点を描くことにより、人々がどのように共同体の記憶をとどめるのかを考察します。ローザが使う採取クレイは、伝統の知恵と手作り生産を象徴するものす。アーティストは、セラミックには記憶をとどめる象徴的な能力があり私たちの記憶をサポートしてくれると考えています。
同世代のブラジル人の多くと同じように、ローザは自らの先祖との繋がりを調べる中で、多くの疑問と混乱に直面します。彼女の断片的な家族の歴史を繋ぎ合わせる重要な役割を果たし、消えゆく祖母への記憶は、「記憶のトポグラフィー」の主なインスピレーションのひとつです。
インスタレーションは採取したクレイ(土)を集めて作った100以上の手作りのセラミックフォームで構成されています。その中には宙に浮かぶデリケートな球体や地面から立ち上がる石筍のようなトーテムもあり、その風景は見学者を瞑想の世界に引き入れると同時に実際の手触りを提供します。
『記憶のトポグラフィー』は、地球が主役の没入型インスタレーションです。地球は記憶の場所。クレイを成形しながら、私はそれぞれの作品に記憶をコード化し、それらを体外の記憶に変えました。人々は作品の中を動くことができ、この動きにより集合的記憶を活性化させるというのが私の意図です。
サリサ・ローザ
アーティスト
オーデマ ピゲ コンテンポラリーはこの「記憶のトポグラフィー」の制作にあたり、独立系のキュレーター、ティアゴ・ジ・パウラ・スーザと近しく提携し、ローザのアート活動の大きな成長をサポートしました。ローザのコミッション作品におけるオーデマ ピゲ コンテンポラリーとの仕事は、アーティストのキャリアの様々な段階においてサポートするというプログラムの使命を実現しています。そこには制作のための調査、専門知識、アート作品づくり、世界の見学者との対話の促進などが含まれます。
マイアミについて
インスタレーションは12月5-17日、コリンズ パーク ロトゥンダで開催されます。見学は無料です。
2100 Collins Avenue
Miami Beach, FL 33140, USA
(ベースミュジアムの隣)
コリンズ パーク ロトゥンダの開館時間:
12月5日、午後4~6時
12月6~7日、午前9時~午後9時
12月8~10日、午前10時~午後7時
12月11日休館
12月12~17日、午前11時~午後7時
サンパウロについて
インスタレーションは2024年3月16日から7月28日まで、ピナコテカで無料チケットにより見学できます。見学者は一日券を購入するとピナ・ルッズとピナ・イスタサン、ピナ・コンテンポラネアの全てに入館できます。購入はこちらから:https://pinacoteca.org.br/visita/ingresso/。
Pinecoteca de São Paulo
Praça da Luz, 2 – Luz
São Paulo - SP, 01120-010, Brazil
ピナコテカ・ジ・サンパウロの開館時間:
水曜から月曜、午前10時から午後6時
サリサ・ローザ(1986年、ブラジル、ゴイアニア生)はブラジルのリオデジャネイロで活動しています。現在はアムステルダムに居を移しアーティスト・イン・レジデンス(アーティストが一定期間、常時とは異なる文化環境で作品の制作を行う)で活躍中です。サリサは2021年、リオデジャネイロ現代美術館で初の個展を開きました。その作品は:上海SNAPのグループ展(2023年)、ビジュアルアートセンター、テキサス(2022年)、テアトル ド リュジンヌ、ジュネーブ(2022年)、英国国立芸術アカデミー、ロンドン(2021年)、パソ ダス アルテス、サンパウロ(2021年)、フレスタス トリエナル デ アルテス、ソロカバ(2020-21年)、アニヤ&アンドリュー シヴァ ギャラリー、ニューヨーク(2020年)、リオ アートミュージアム、リオデジャネイロ(2020年、2017年)、サンパウロ アートミュージアム(2022年、2020年、2019年)、バンコ デ ブラジル文化センター、リオデジャネイロ(2019年)、バーロ デ カルアル ビエンナール(2019年)などで紹介されています。ローザはPIPA賞にノミネート(2022年、2020年)された他、プリンス クラウス ファンド シード アワード(2021)を受賞しています。
このコミッションを通して、サリサ、ティアゴとコラボレートできたことは素晴らしい経験でした。オーデマ ピゲ コンテンポラリーは、彼女のこの画期的な活動を支援し、マイアミに集う文化コミュニティと、この作品を共有できることを誇りに思います。私たちは、人々がこのインスタレーションを体験し、サリサがクリエイトした美しく、同時に感情を揺さぶる風景に心を奪われることを楽しみにしています。
ドニ・ペルネ
アートキュレーター、オーデマ ピゲ コンテンポラリー