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2021年 04月16日
ツァオ・フェイ:個展「Staging the Era(時代の舞台」は、2021年3月12日から6月6日まで、北京コンテンポラリーアートセンターUCCA で開催されます。アーティストの中国における初の大規模な個展です。この個展ではツァオ・フェイの芸術活動の複数の時期から作品を紹介し、今日の中国の社会に起きている急速で混乱した変化についての彼女の考えを示唆しています。
アーティストは作品を通じて、問題を先取りし、このままでは未来が崩壊するのではないか、しかし人間のポテンシャルによってそれを回避することができるのではないかという問いかけを行っています。展示されるのは「インバランス257」(1999年)、「サン ユアン リー」(2004年)、「コスプレイヤーズ」(2004年)、最近の「不安定な島」(2020年)。この最近作はオーデマ ピゲ コンテンポラリーのコミッション作品で、2020年11月にウェスト ブント アート&デザインでプレミア展示されました。
「不安定な島」はCovid-19感染拡大によるロックダウンという生活環境下でのツァオ・フェイの個人的な体験をもとに、見学者にこの地球規模のパンデミックについて、そして人々が共に体験した生活の制限について問いかけます。
オーデマ ピゲ コンテンポラリーは、Covid-19の地球的な感染拡大が始まるずっと前から、アーティストとのコミッション作品について準備していました。2019年、ツァオ・フェイはブランドの故郷であるル・ブラッシュを訪ね、ある作品のプランを最終化させようとしていました。Covid-19の感染が世界中に拡大し、ツァオ・フェイと家族は国際便の制限により北京に帰ることができず、シンガポールにとどまりました。ツァオ・フェイとオーデマ ピゲ コンテンポラリー チームは、このコミッション作品を現在の世界の状況というテーマに変更することに合意しました。
アートと創造性、その制作には、困難な時代にあって人々を癒し、心を鎮め、ポジティブな考えをサポートする役割があります。
ツァオ・フェイ
中国のアーティスト、ツァオ・フェイ(1978年生)の芸術は、映画、デジタルメディア、写真、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスなどの手段を駆使し、この20年間の急速な技術の発展に人々がどのように反応しているのかを探ります。ツァオ・フェイが描き出す幅広いアイデアは、オーデマ ピゲの世界に対するコンテンポラリーな体験と呼応するものがあります。そこにはバーチャルといわれるものの多様で大きな存在があります。これは私たちの知覚を変え、現実を理解する方法を変化させています。製造のシステムや自動された工場のインフラが整うことにより、私たちの消費願望はさらに高まります。建築や人工の環境と私たちとの関係は常に変化し続けます。記憶の意味、過去が現在に関わってくるありかたも変遷しています。
ツァオ・フェイの作品は多くの国際ビエンナーレ、トリエンナーレで展示されてきました。上海ビエンナーレ(2004年)、第15回&17回シドニービエンナーレ2006年、2010年)、イスタンブールビエンナーレ(2007年)、第50回/52回/56回ベネツィアビエンナーレ(2003年、2007年、2015年)などです。2016年にツァオ・フェイは初の個展をニューヨークのMoMA PS1で開催しました。ツァオ・フェイの最近のプロジェクトの中には、パリのポンピドゥーセンター(2019年)、ロンドンのSerpentine Gallerie(2020年)での個展があります。2021年、ツァオ・フェイは中国、ベイジンのUCCA Center for Contemporary Artで初の大規模な回顧展の開催を予定、またローマのMAXXIでも個展を開催する予定です。