The artists Petrit Halilaj and Álvaro Urbano working on their project in a workshop.

ペトリット・ハリライ&アルヴァロ・アルバーノの“Lunar Ensemble for Uprising Seas”(2023)は、2024年10月11日から2025年1月12日までバルセロナ現代美術館 MACBAで展示されます。

このインスタレーションは当初2023年にTBA21-アカデミーとオーデマ ピゲ コンテンポラリーの共同コミッション作品として制作され、双方のアーティストがスタジオを共に使用して制作した大規模コミッション作品です。

A glimpse of Petrit Halilaj and Álvaro Urbano's project titled “Lunar Ensemble for Uprising Seas” (2023).

自らの居場所を探し求める若い魚のことを歌った“Ay mi pescadito”という有名なスペインの童謡にインスパイアされたこの没入型の作品は、種の間に横たわる結束と不調和のコンセプトについて問いかけています。MACBAの広々とした三階の吹き抜け構造の中に並ぶスカルプチャーのメタリックな皮膚が太陽光を壁、天井、フロアに反射させ、この空間の一日の移り変わりを感じさせます。それぞれのスカルプチャーは楽器を兼ねており、ミュージックボックスや他のツールで音を出すことができます。オルゴールと他の楽器が一緒に音を出し、歌の“メロディ”をなぞろうとします。これらの音が一緒にハーモニーを奏ることは難しく、それを聞くと自然の世界の中で種同士が完璧なシンクロを行うことの複雑さを感じさせます。

この作品は2023年にイタリア、ヴェネツィアのオーシャンスペースにある歴史的なサンロレンツォ教会内で展示されました。未来の生命の代替の形、転換の可能性を示唆すると共に、親とは何かということを問いかけます。

“Lunar Ensemble for Uprising Seas”は、より巨大な回転する状況に没入した親密なエコシステムです。異なった種の間の共生という形態を通じて、抵抗と近似関係とを融和させることを意図しています。アクションをシンクロさせて動きと音のチャンネルを合わせ、パフォーマーとスカルプチャーが集団的なボディを構築し、共に存在することの喜びを伝えようとします。

ペトリット・ハリライ、アルヴァロ・アルバーノ

アーティスト

ペトリット・ハリライ&アルヴァロ・アルバーノ“Lunar Ensemble for Uprising Seas”は、2024年10月11日から2025年1月12日まで MACBAで展示されます。

住所

Plaça dels Àngels, 1, 08001, Barcelona

開館時間

月曜、水曜、木曜、金曜の午前11時から午後7時30分まで。

土曜は午前10時から午後8時まで。
日曜は午前10時から午後3時まで。
火曜休館。

ペトリット・ハリライ&アルヴァロ・アルバーノの2度目の没入型インスタレーションの展示をサポートすることは大きな喜びです。アーティストたちはこのTBA21–アカデミーとの共同コミッション作品で、変身と所属という重要なテーマを扱っています。アーティストたちの活動の支援を通じてオーデマ ピゲは、創造的活動により私たちは世界に対する別の視点を持つことができ、より広い展望への転換を秘めた旅にいざなうことができるという信条を示しています。“Lunar Ensemble for Uprising Seas”をMACBAで展示することにより、この思索的、挑発的な作品に新たな展望と可能性が生まれることでしょう。

オードレー・テイクマン

オーデマ ピゲ コンテンポラリー、アートキュレーター

Portrait of Petrit Halilaj and Álvaro Urbano in a workshop.

ペトリット・ハリライ(1986年、コソボ、スケンデライ生まれ)とアルヴァロ・アルバーノ(1983年、スペイン、マドリッド生まれ)は、ベルリンを拠点に活動するビジュアル アーティストです。ハリライの作品は、個人的な、そして集団的な記憶、自由、文化的アイデンティティを反映し、アルバーノの作品は、異なる生物間の対話を促し、新たに構想された環境を確立します。彼らは多くの場合、個々に活動していますが、二人が共に行う活動は、それぞれが興味を持つ特定の分野を組み合わせ、お互いの探求を補完し合うことです。彼らの共同制作は、建築環境と自然の間に生じる二項対立の関係と、この二つの現実の間における、歩み寄りの可能性について考察しています。ハリライとアルバーノは共に、ロサンゼルスのMAKレジデンス(2016年-2017年)、及びフィレンツェのヴィラ・ロマーナ(2014年)のアーティスト・イン・レジデンスに参加しました。彼らのコラボレーションは、主に以下の展覧会で発表されました。マドリッドのクリスタルパレス、プリシュティナ国立図書館、アウトストラーダ ビエンナーレ、ベルリンのブリュッケ美術館、ロサンゼルスのMAK芸術建築センターとマッケイ アパートメント、ミラノのPAC現代アート パビリオン、バーゼルのSALTS、ボンのドイツ連邦共和国美術展示館、フィレンツェのヴィラ・ロマーナ、コペンハーゲンのアーケン美術館、ローマのエスポジツィオーニ宮殿で開催された第17回ローマ・クアドリエンナーレ、イタリアのビエンナーレ・ゲルディナ7、ベルリンのスタジオ・ベルリン、ボロス コレクション、ベルクハイムなど。または彼らは共に、フランスのパリ国立高等美術学院の教授としても活躍しています。彼らの作品は、ジュメックス コレクション(メキシコシティ)に収蔵されています。ハリライの代理ギャラリーは、ベルリンのChertLüdde、メキシコ/ニューヨークのkurimanzutto、パリのMennour。アルバーノの代理ギャラリーは、ベルリンのChertLüdde、マドリッドのTRAVESÍA CUATRO、CDMX-Guadalajara。