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2025年 03月07日
"池田亮司:data-verse"展 — 池田亮司による壮大な光と音のインスタレーション三部作を含む本展は、2025年3月7日から8月10日までアトランタのハイ美術館で開催されます。
本展示では、2019年にオーデマ ピゲ コンテンポラリーから委託された池田氏の"data-verse"三部作が、今回のために新たに制作された作品や過去の作品とともに展示されます。その中には、18台のモニターで構成され、池田氏が三部作のために収集した情報を分解、分析、再構成するシリーズである"data gram"も含まれています。
池田氏の三部作のアメリカ初公開を記念し、また彼の20年以上にわたる研究の成果を集約した本展では、観客を無限のデータの流れに没入させ、宇宙の壮大さとそれに対する人間の関わりを探求します。博物館の最も広い展示スペースの壁の床から天井にかけて映し出される没入型ビデオプロジェクションでは、数学理論や量子物理学の研究から取り出されたデータが視覚的に表現されます。音楽、ビデオプロジェクション、そして美術館のユニークな建築が一体となりダイナミックでバランスのとれた空間を創り出します。
data-verseはミクロからマクロの世界まで、自然のスケールそのものをスキャンする試み。私はほんの一部を示しただけ。あなたの脳がすべてを生み出す。あなたが体験しあなたのストーリーをつくる。
池田亮司
アーティスト
"data-verse"は世界各地で展示され、最近では「Yet, It Moves!」展(2023年5月12日から12月31日まで)の一環としてコペンハーゲン・コンテンポラリーで公開されました。また、欧州文化首都タルトゥでも個展が開催されました(2024年11月1日から2025年3月2日まで)。
開館時間
月曜休館
火曜日~土曜日:午前10時~午後5時
日曜日:正午~午後5時
私たちが"data-verse"の制作を委託してから6年が経ちますが、この作品が今なお持ち続ける影響力の大きさには驚かされます。"data-verse"はこれまでに世界の6つの都市で展示されてきましたが、今回アメリカで初公開されることを非常に楽しみにしています。オーデマ ピゲ コンテンポラリーが手がける全てのコミッション作品は、新たな創造の機会であり、その作品が世界を旅するたびに、新たな人々との出会いがあります。今回も、池田亮司氏による、観る者を魅了し、空間と完璧にシンクロした作品が披露されます。
ドニ・ペルネ
オーデマ ピゲ コンテンポラリー、アートキュレーター
電子音楽作曲家、ビジュアルアーティストの池田亮司は、数学的な精度や美学を用いて音や光の本質を追求します。池田は音や画像、素材、物理や数学などを操り、概念を超えた極限や無限を深く探求し、人間の持つ感覚やデジタル技術の限界に挑みます。実験的な池田の作品は、人間の耳では感じ取ることのできない、また理解することのできない周波数やレベルを扱い、数値システムやコンピューター的審美眼を通して音を視覚化し、感知できないものを形にしています。
池田亮司の作品は世界各地で展示されており、その中には東京の現代美術館、エレクトラ フェスティバル、DHCアート財団、モントリオールの現代美術館(MAC)、フェスティバル グレック、バルセロナのソナー、ロンドンのバービカン センター、ヴィニール ファクトリ、シドニーのキャリッジワークスなどがあります。池田は2001年のアルスエレクトロニカのデジタル音楽カテゴリーでゴールデン・ニカ賞を、2012年にドイツで開催されたZKMのサウンドアートカテゴリーでギガヘルツ賞を、2014年にPrix Ars Electronica Collide@CERNを受賞しました。