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2023年 06月23日
上海出身のアーティスト、ユー・ジの「Half Peel Half Pulp III」(2022年)と「Protrude」は、アーティストの米国の美術館における初の個展「Orange County Museum of Art (OCMA), Yu Ji」の中に含まれています。「A Guest, A Host, A Ghost」は2023年6月23日から10月22日まで展示。
この作品は当初オーデマ ピゲ コンテンポラリーとコミッション制作したもので、インスタレーション「Stone, Barnacles, and Seeds」(2022年)の一部として、2022年11月に上海のWest Bund Art & Designでプレミア展示されました。
OCMAでのエキシビションは北米における「Half Peel Half Pulp III」(2022年)と「Protrude」の初の展示であり、作品は初めて拡張ビューで出現しました。OCMAエキシビションではさらにユー・ジの継続シリーズから「Flesh in Stone」(2012年から継続)、3つの「Refined Still Life」リトグラフィ(2020年)が加わっています。身体と自然、構築された環境が織りなす関係を見つめ、今日、物理的形状を所持するとは何を意味するのかを私たちに問いかけます。
「Stone, Barnacles and Seeds」は水のイメージの周りに展開するスカルプチャー、ビデオ、パフォーマンスを含むいくつかの一体化させた要素から出来ています。ユー・ジのアートのテーマ、特に時、崩壊、人間と自然との境界についての模索が行われます。
上海でのインスタレーションを訪れた人々は、光と影のコンチェルト、照らし出されるうねりとテキスチャー、流れるリズムへの没入体験を呼ぶビジュアルが展開されました。水のイメージを撮影した「Late Wave」(2021年)の映像がテレビモニターに時折映し出されます。二つのモニュメンタルなスカルプチャーがインスタレーションに力強くそびえています。この「Protrude II」(2022年)は大きなブロンズのプレートで、アーティストはそこに動く水のビデオを映し出し、「Half Peel Half Pulp III」(2022年)が波のオーガニックな形状を表すカーペットのように広がります。
このコミッション作品を通じて、オーデマ ピゲ コンテンポラリーはユー・ジのアーティストとしての調査と実践の成長をサポートしました。さらに上海をベースとする独立系のコンテンポラリーアートキュレーター、リ・キの協力を得ています。「Stone, Barnacles and Seeds」のスカルプチャーはこれまでのアーティストの作品では最大の要素で、メタルの腐食といった新しい制作技術を用いています。
「Stone, Barnacles and Seeds」がインスパイアされたのは水の様々な形態を求めて旅をしたアーティストの旅。上海のスタジオ近くの海岸の満ち干、北米の北東部の湖の岩礁の記憶からイメージを表現しました。ユー・ジにとって水は、具体的な記憶から、特定の場所ではなく、つかの間のの瞬間とその様々な動きを捉えた、時間と衰退の神話的な物語へと変容します。
「Stone, Barnacles and Seeds」の制作の中で新しい製造テクニックを身につけたので、大規模スカルプチャーに挑戦することができます。リ・キとオーデマ ピゲ コンテンポラリーのご協力とサポートに感謝しています。
ユー・ジ
アーティスト
「Half Peel Half Pulp III」と「Protrude」はエキシビション ユー・ジの一部としてOrange County Museum of Artで展示されました。「A Guest, A Host, A Ghost」は2023年6月23日から10月22日まで展示。
住所
Orange County Museum of Art
3333 Avenue of the Arts
Costa Mesa, CA 92626
ユー・ジは表現の幅を広げ、新たな技能をマスターしました。オーデマ ピゲ コンテンポラリーとのコラボレーションによりこの作品の制作が可能となり、ユー・ジの活動に生まれた新たな局面を発表することができました。彼女の変遷するクリエイションに対する見学者たちの反応が楽しみです。
リ・キ
コンテンポラリー アートの独立系キュレーター
ユー・ジ(1985年、上海生)はスカルプチャー、インスタレーション、パフォーマンス、ビデオ、そして最近ではドローイングも含め、多様なアート活動で知られます。彼女の作品の多くは場所のコンセプトの調査、地理的、歴史的な物語を多く取り込みながらその場所について思索を深めるものです。フィールドリサーチを行い、その一環として世界各地の異なったサイトで短期間の展示を行います。それにより日常の環境の中にある身体が占める位置について考察を深め疑問を問いかけます。2008年に上海でアーティスト主導の共同創立に携わった「am art space」は、アーティスト、キュレーター、ビジターのつながりや意見交換を促進する場です。現在上海に在住。
ユー・ジは2011年に上海美術大学のスカルプチャー部門でMFAを取得しました。2017年、アジアの新進アーティスト賞であるユーゴ ボス アジア アートにノミネートされました。最近と現在までの個展:“Against Shadows”サディ コールスHQ、ロンドン(2022年)、“Wasted Mud”チーゼンヘール ギャラリー、ロンドン(2021年)、“Spontaneous Decisions II”ギャラリー0、ポンピドゥーセンター、ウェストブント ミュージアムプロジェクト、上海(2021年)、“Forager”(エドゥアール・マラング、オフサイト、アヴェニュー アパートメント、上海(2020年)、“Stones in Her Pocket”プロジェクトテラス、上海(2020年)、“Black Mountain”ベイジン コミューン(2016年)、“Dairy of Sulfur Mining—Pataauw”マインドセット アートセンター、台北(2016年)、ベイジンC スペース(2014年)。最近のグループ展の主なもの:第10回アジアパシフィック トリエンナーレ オブ コンテンポラリーアート、QAGOMA クイーンズランド アート ギャラリー | ギャラリー オブ モダンアート、ブリスベーン(2021年)、“INCORPOREA 03",(ベースメント ローマ、ローマ(2021年)、“Soft Water Hard Stone”ニューミュージアム トリエンナーレ2021、ニューミュージアム、ニューヨーク(2021年)、“May You Live in Interesting Times”第58回国際アートエキシビション、ヴェネツィア ビエンナーレ、ヴェネツィア(2019年)、“SOON ENOUGH: ART IN ACTION”、テンスタ コンスタール、ストックホルム(2018年)、ユーゴ・ボス アジア アート: アジアの新進アーティスト賞、ロックブント アートミュージアム、上海(2017年)、“The Eighth Climate (What does art do?)”第11回グワン グー ビエンナーレ(2016年)、“Why Not Ask Again: Arguments, Counter-arguments, and Stories”第11回上海ビエンナーレ(2016年)、“INSIDE CHINA.L’Intérieur du Géant”、パレ ド トーキョー、パリ(2014年)。2023年には二つのミュージアム個展が予定されています。4月にドイツ、ベルリンのセンター フォー コンテンポラリー アート、そして6月にカリフォルニアのオレンジ カウンティ ミュージアムです。